OCLC等、ライブラリアンの知を結集した検索エンジン開発を企画

OCLCおよび米国の図書館情報学研究者が、世界中のライブラリアンが言及・参照(refer)した頻度により検索結果がランキングされるウェブ検索エンジン“Reference Extract(RefEx)”の企画を発表し、図書館コミュニティ、ライブラリアンの参加を呼びかけています。中心となっているのは、OCLCのQuestionPointサービスのディレクター・ペンカ(Jeffrey Penka)氏で、「会話としての図書館(library as conversation)」「参加型ライブラリアンシップ(paticipatory librarianship)」などのプロジェクトを進めているシラキュース大学のランケス(David Lankes)准教授、情報リテラシー・情報技術・情報教育等を研究しているワシントン大学のエイゼンバーグ(Michael Eisenberg)教授、OCLC本体も参加者に名を連ねています。

このプロジェクトは、「人々は熟練のライブラリアンに信頼を置いており、熟練のライブラリアンは利用者の質問に対する検索・回答の専門家である。では、そのライブラリアンに検索エンジンを作らせよう。」という発想で企画されたとのことです。

Planning Reference Extract
http://referencextract.org/

OCLC, Syracuse University and University of Washington to help develop a new Web search experience based on expertise from librarians
http://www.oclc.org/news/releases/200842.htm

November 08, 2008付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/11/reference-extract.html

参考:
図書館員は黙ってられない?(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/5527
Library2.0時代の図書館:会話のファシリテーターとしての図書館像(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/5308
「会話」としての図書館(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/4740