フィラデルフィア市長、税収の大幅減で20%の図書館・図書館員を削減する苦渋の提案

市議会議員時代の2005年に、図書館を削減する計画から図書館を守り抜いたことからLibrary Journal誌が選ぶ“Politician of the Year”を受賞したナッター(Michael Nutter)現フィラデルフィア市長が、経済危機等による税収の大幅な落ち込みのため、他の公共事業の削減計画とともに、20%の図書館・ライブラリアンを削減する計画を立てていると報じられています。同市は、現在得られる見込みの税収が、5年間の予算案よりも8億5千万ドルも少なく、さらにこのギャップが広がっていくと予測しています。そのため、図書館についても1億ドルを削減する苦渋の提案をすることになったとのことです。この結果、市内の54の図書館のうち11館を閉鎖し、3館について日曜日の開館時間を減らすとともに、スタッフを111名(自然減40名、レイオフ71名)削減する予定だとのことです。なお図書館長は、「11館を閉鎖し、残りの館の開館日数を確保するという削減案は、利用者・学校に通う子どものニーズを満たすものであり、他の削減案と比べて最良のものである」と語っています。

このほかニューヨークでも同様に、図書館の開館時間の削減が予定されているとLibrary Journal誌は報じています。

Philadelphia Mayor Closing 11 of 54 Branches – 11/6/2008 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6612188.html