米国公共図書館の「格付け」2008年版が発表

米国では、ウィスコンシン州ワウケシャ郡統合図書館システムのディレクター兼図書館コンサルタントのヘンネン(Thomas J. Hennen Jr.)氏が、1999年から米国の公共図書館の格付け(rating)を行い、“Hennen’s American Public Library Ratings(HAPLR)”としてAmerican Libraries誌・Library Journal誌等で発表し、また頒布もしています。これは、全米教育統計センター(NCES)が取りまとめている公共図書館統計を元に、15の指標を策定し、指標ごとに重み付けを行って得た数値で、図書館の規模ごとにランキングをつけるというものです。このほど、この2008年版(数値そのものは、NCESの2005年の統計による)が発表されました。なおこの2008年版の発表に際しては、当初、誤って2006年版の数値を用いて作成・発表される(つまり2006年版とまったく同じランキング・数値になった)というミスがあったそうです。

HAPLR Ratings Page
http://www.haplr-index.com/ratings.html

Hennen’s American Public Library Ratings
http://www.haplr-index.com/

ALA | American Libraries – Wrong Numbers Used in HAPLR Report, Says American Libraries
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2008/october2008/HAPLRretraction.cfm

ちなみに、この格付け方法に対しては異論もあり、Library Journal誌は2008年秋に、新しい図書館評価の指標“LJ Index”を開発・公表する予定としています。

The New LJ Index – 6/15/2008 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6566452.html