米国のLibrary Copyright Alliance、WIPO総会に声明を提出

米国図書館協会(ALA)・米国法律図書館協会(AALL)・北米研究図書館協会(ARL)・医学図書館協会(MLA)・専門図書館協会(SLA)の5団体からなる“Library Copyright Alliance”が、各団体および国際図書館連盟(IFLA)を代表して、2008年9月22~30日にジュネーブで開催されている世界知的所有権機関(WIPO)総会に向けて、声明を発表しています。

・適切な著作権法・政策が欠如している多くの国で、デジタル情報の将来は不透明になっている。
・デジタル作品の著作権保護にすべての意識が向けられたことにより、多くの作品それ自体が消えて行きつつあり、結果として文化遺産や歴史記録の損失につながっている。
・制限・例外規定へのグローバルなアプローチの開発が、今日の国際的な著作権レジームが直面する中心的な課題の1つである。

といった認識のもと、保護水準の引き下げ、図書館・文書館の独特な役割を尊重した制限・例外規定の整備、開発途上国への配慮等を求めています。

Statement of Library Copyright Alliance to the Assemblies of the Member States of WIPO
Geneva, September 22-30, 2008
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/wp-content/uploads/2008/09/wipogasept2008lcastatement.pdf

September 24th, 2008付けDistrict Diapatchの記事
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=858

参考:
IFLAと米国の図書館5団体、WIPOの委員会に図書館界の懸念を表明
http://current.ndl.go.jp/node/8493