アイルランドも、公的助成による研究成果をOA化へ

アイルランド高等教育局(Higher Education Authority;HEA)は、同局または州から財政支援を受けた研究の成果物について、オープンアクセス化を義務付けると発表しました。主要な条件は、次の通りです。

・著者は各機関の学術機関リポジトリに、査読済み(もしくは出版社版原稿)論文とともに、掲載される論文のメタデータを登録する
・論文は雑誌や会議録に受理された時点で登録し、ただちにメタデータを公開する。
・実際の刊行もしくはオンラインでの公開後6か月以内に、全文をオープンアクセス化する
・研究成果が図書や図書の一部分の場合は、図書の絶版か刊行4年後かのいずれか早い次期に、出版者が増刷もしくは6か月以内のオンライン化を予定していない場合、著者は研究成果を、オンラインでオープンアクセス化する。

HIGHER EDUCATION AUTHORITY POLICY RELATING TO:THE OPEN ACCESS REPOSITORY OF PUBLISHED RESEARCH
http://www.hea.ie/files/files/file/Open%20Access%20pdf_.pdf

Ireland’s Higher Education Authority Mandates Green OA Self-Archiving
(SPARC-OAForum メーリングリスト記事)
https://mx2.arl.org/Lists/SPARC-OAForum/Message/4531.html

参考:
E741 – NIHパブリックアクセス方針義務化等を含む予算案が成立
http://current.ndl.go.jp/e741

欧州委員会も研究助成の成果を、部分的にオープンアクセス化
http://current.ndl.go.jp/node/8634