ebrary社、大学生約6,500人を対象とした電子書籍調査の結果を発表

電子書籍・電子コンテンツを提供しているebrary社が、世界各国の150以上の大学・カレッジに所属する大学生・大学院生等6,492人を対象とした電子書籍に関する調査の結果を発表しています。同社は2007年に、図書館員、大学教員を対象とした電子書籍調査を行っていますが、大学生を対象としたのは今回が初めてとのことです。

・回答者のおよそ3分の1が、自分の所属する大学が電子書籍を提供しているかどうか「知らない」と回答した。
・図書館が提供している電子書籍の利用頻度を「ゼロ」と回答した人が約49%いた。ただしこの中には、そもそも図書館が電子書籍を提供していない、という人が含まれている。週10時間以上利用していると回答した人は約2%。
・研究や宿題で「電子書籍を利用する」と回答した人は、「紙の書籍を利用する」と回答した人とほぼ同数であった。
・電子書籍と紙の書籍と両方が利用できる場合に、電子書籍の方をよく使うと回答した学生は全体の51%で、ときどき電子書籍を使う、が32%、常に紙の書籍を使う、が17%であった。

といった結果が出ています。

Nearly 6,500 Students Complete Global E-book Survey, Results Now Available from ebrary
http://www.ebrary.com/corp/newspdf/ebrary_student_survey.pdf

ebrary
http://www.ebrary.com/corp/

参考:
ebrary社、研究者900人の情報行動を分析した調査報告書を発表
http://current.ndl.go.jp/node/6838

ebrary社、電子ブックに関する図書館員へのアンケート調査結果を発表
http://current.ndl.go.jp/node/6188