洪水の被害を受けた図書館の現況(米国)

洪水により大きな被害を受けた、米国アイオワ州のシダーラピッズ公共図書館(蔵書数約30万点)の被災状況について、Library Journal誌が担当者にインタビューしています。

・電力はまだ供給されていない。中心商業地区全体が洪水により被害を受けており、市庁、保安官事務所、警察署、消防署などの復旧が優先されている。信号も復旧していない状況である。
・建物自体は無事。窓ガラスも割れていない。
・1階は1.5メートルの高さまで浸水。ちなみに当初の予測は30センチメートルであり、書架の低い位置の資料を高い位置に移動させたが、ダメだった。氾濫した川には産業排水、下水が流れ込んでおり、1階の資料はすべて廃棄せざるを得ない見込み。
・2階は浸水していない模様であるが、大規模に除湿しなければならない。
・ただし、同館が貴重書としている、1930~1970年代の絵本の原画コレクション800点以上については、洪水の前に安全な場所に移動させることができた。
・ショッピングモール内の撤退した商店の跡地に小さな分館があるが、こちらは無事である。この分館の空きスペースで、資料の保管、プログラムの実施が可能であり、現在、ライブラリアンと図書館スタッフはそこに詰めている。
・また図書館ネットワークに参加している2つのパートナー図書館も無事で、貸し出し中の資料の返却、新たな資料の貸し出しは、これらのパートナー図書館が代行してくれている。
・図書館の業務データが入っているサーバも、パートナー図書館に持ち出してデータを抽出しているところである。サーバも水を被り、危険な状態である。
・本館復旧までの時間は長くかかる見込みであり、現在、仮のサービスができる場所を探しているところである。
・現在60人以上いる職員は大きなショックを受けている。少なくとも4人の自宅が被災した。ただ、市からは職員の解雇はないと言われている。また今のところ、人手不足の他の機関に職員を貸し出す方針である。

LJ Talks to… Marie DeVries of the Cedar Rapids Public Library – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6571985.html

Cedar Rapids Public Library Information
http://crlibrary.info/
(※シダーラピッズ公共図書館のウェブサイト。被災した写真も掲載されています。)

参考:
米アイオワ州で洪水-水没した図書館も
http://current.ndl.go.jp/node/8069