カナダ図書館協会、オープンアクセスに関する立場声明を発表

カナダ図書館協会(CLA)が2008年5月21日、オープンアクセスに関する声明を発表しました。これは、「利用者と、利用者が必要としている情報を結びつけることは図書館の最も根本的な機能の一つであり、情報へのアクセスはライブラリアンシップの最も大事な価値の一つである。それゆえ、CLAはカナダの全館種の図書館に対し、オープンアクセスの支持・促進を強く勧告する」というもので、

・公的助成を受けた研究のオープンアクセス化を求める政策を支持・促進するべき
・エンバーゴ(公開猶予)に関しては出版社が求める場合に、短くする、またはなくす措置を施すまでの暫定的な措置としてのみ、しかも期間限定で認めるべき
・図書館利用者や他のステークホルダーのオープンアクセスへの認識を喚起する
・ゴールド(オープンアクセス誌)、グリーン(セルフアーカイブを認める雑誌)を含む各種のオープンアクセス出版への財政的・技術的支援を行うことを検討すべき
・「著者の権利」、またはクリエイティブ・コモンズのライセンスの適用などで、著者が作品の著作権を保有することを支持・促進するべき

という内容になっています。

Canadian Library Association / Association canadienne des bibliothèques Position Statement on Open Access for Canadian Libraries
http://www.cla.ca/AM/Template.cfm?Section=Position_Statements&Template=/CM/ContentDisplay.cfm&ContentID=5306

June 11, 2008付けOpen Access Newsの記事
http://www.earlham.edu/~peters/fos/2008/06/cla-position-statement-on-oa.html