UK LOCKSS の事業評価書公表

英国情報システム合同委員会(JISC)の支援の下で実施されているパイロット・プロジェクト“UK LOCKSS”の事業評価書が公表されています。技術的サポートの達成、参加図書館間のコミュニティ形成やワークショップやプレゼンテーションを通じた各参加館の意識の向上、といった成果が得られた反面、アーカイブしたコンテンツをリンクリゾルバ経由で図書館システムからアクセスできない等の問題が発生していること、英国の電子ジャーナル・ナショナルサイト・ライセンス“NESLi2”のメンバー出版社がほとんど参加せず、参加に向けた交渉も不調に終わったこと、自立的で持続可能な連合組織の形成に至らなかったこと、などの課題を指摘しています。

Evaluation of the JISC UK LOCKSS Pilot
http://www.jisc.ac.uk/media/documents/programmes/preservation/uklockssevaluation.pdf

Evaluation of the JISC UK LOCKSS Pilot Report Released
(DIgitalKoans 6月4日記事より)
http://www.escholarlypub.com/digitalkoans/2008/06/04/evaluation-of-the-jisc-uk-lockss-pilot-report-released/

参考
CA1597 – 動向レビュー:電子ジャーナルのアーカイビング−海外の代表的事例から購読契約に与える影響まで− / 後藤敏行
http://current.ndl.go.jp/ca1597