韓国国立中央図書館、地域分館建設計画等の調査を開始

韓国では図書館法において、広域別国立図書館(国立図書館の地域分館)と、16の各市・道の地域代表図書館を設置することが求められています。この両者の法的位置づけ・役割分担(特に地域資料の収集・保存など)・連携協力などを明確化するとともに、地域分館の建設計画をまとめる調査研究が、2008年5月から国立中央図書館で行われています。10月に最終報告書が発表される予定となっています。

図書館研究所2008年度研究用役調達公告 – 韓国国立中央図書館
http://www.nl.go.kr/notice/board_notice/view.php?bbs=board_notice_temp&no=541

なお、2008年4月24日付けの国際新聞の記事によれば、国立中央図書館は全国3か所に分館を建設する方向で、今回の調査研究で細部の案をまとめることにしたとされています。記事中では、3か所とは釜山、光州、幸福都市(忠清南道に政府機能を移転して設ける予定の行政中心複合都市。別名世宗特別自治市)等、とされています。ちなみに釜山市については、2007年12月に韓国開発研究院(KDI)が、『国立中央図書館釜山分館建立事業 予備妥当性調査報告書』を取りまとめ、課題等を提起しています。

国立釜山図書館建設に青信号 – 国際新聞
http://www.kookje.co.kr/news2006/asp/center.asp?gbn=v&key=20080425.22002215454

国立中央図書館釜山分館建立事業 予備妥当性調査報告書 – 韓国開発研究院
http://www.kdi.re.kr/kdi/report/report_read05.jsp?1=1&pub_no=10367