arXivとOJSを活用したオーバーレイジャーナルの構想(英国)

University College Londonを中心とした英国の大学図書館のチームが、リポジトリを活用した電子ジャーナル(オーバーレイジャーナル)の実現可能性について調査研究を行うプロジェクト”RIOJA”を展開しています。

RIOJAでは、登録や速報性、アーカイブの機能に強いリポジトリやプレプリント・アーカイブと、質的保証、査読(peer review)の機能に強いジャーナルを組み合わせる、APIを使ったツールを開発しています。

具体的には、物理学分野のプレプリント・アーカイブ”arXiv”と電子出版システム”Open Journal Systems (OJS)”を使ってデモのジャーナルを作成する予定とのことです。

また、宇宙物理学の研究者約700名に、研究成果の出版、学術情報の検索、arXivの利用、オーバーレイジャーナルモデルに対する関心などを質問調査した結果も公表しています。

RIOJA : Repository Interface for Overlaid Journal Archives
http://www.ucl.ac.uk/ls/rioja/

RIOJA Journal-Repository APIs
http://cosmologist.info/xml/APIs.html

Repository Interface for Overlaid Journal Archives: results from an online questionnaire survey
http://eprints.ucl.ac.uk/5102/

参考:
国立大学協会九州地区支部、リポジトリを活用した研究論文集を創刊
http://current.ndl.go.jp/node/7501
北大、HUSCAPでオンライン・ジャーナルを創刊
http://current.ndl.go.jp/node/5577
arXiv、APIを公開
http://current.ndl.go.jp/node/6744