本の代わりに人を借りる“Living Library”

英国のTimes紙で、本ではなく、人を借りるイベント“Living Library”について紹介する記事が掲載されています。これは、ある特徴を有する「人」を借り、その人と30分話しをすることを通じ、その特徴について理解を深めることを目的としています。蔵書となる人は、イベントによって変わりますが、記事で紹介されている英国でのイベントでは、警察官、完全菜食主義者、男性ベビーシッター、ゲイ、イスラム教徒といった人が蔵書として集まりました。彼らは、健全なステレオタイプの代表として、読者が予期する特徴のもと、タグ付けされ、カタログ化されています。“Living Library”は、現在世界で起きている暴力行為や武力侵略が、人々がお互いのことを理解しあっていないからである、という理念のもと活動を開始し、2000年にデンマークで初めてのイベントを開催、その後、ノルウェーやハンガリーを中心に活動範囲を広げてきたということです。

The new library fad: borrow a person
– The Times 2008/4/22付け記事
http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/the_way_we_live/article3790377.ece