OCLC、出版社・ベンダーのメタデータを活用した目録業務のパイロットプロジェクトを始動

OCLCが、出版社やベンダーが作成している電子的な書籍流通用のメタデータ“ONIX(Online Information Exchange)”フォーマットにメタデータをを利用した目録業務のパイロットプロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトではまず、OCLCが出版社やベンダーからONIXフォーマットのメタデータを受け取り、MARCにマッピングするとともに、データマイニングを行って情報を付加します。この情報を出版社やベンダーに返し、評価してもらいます。またこのデータをWorldCatに投入し、図書館に対し、その後の目録業務での有用性について評価してもらいます。このような形で、「上流」のメタデータの利用可能性、図書館の書誌データとの相互運用性を検証するとしています。

なおこのような上流のメタデータの利用は、米国議会図書館(LC)の「書誌コントロールの将来WG」による報告書でも、第一番目の勧告として挙げられています。

Next Generation Cataloging – OCLC
http://www.oclc.org/productworks/nextgencataloging.htm
OCLC to conduct new cataloging and metadata pilot
http://www.oclc.org/news/releases/200688.htm

ONIX (Online Information Exchange) – Book Industry Study Group
http://www.bisg.org/documents/onix.html

参考:
E720 (No.118) – LC「書誌コントロールの将来WG」によるプレゼンテーション
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=738