米国モンタナ州の州立図書館は2007年9月、閲覧室、ILL、利用者向けコンピュータを廃止するなど来館利用サービスを大幅に縮小し、代わりに州政府刊行物をデジタル化して提供するという「デジタル図書館移行計画」を発表しました。ところがこの計画を報じたAP通信社の記事をきっかけに、来館利用サービス・資料への物理的アクセスの継続を求める利用者、また地元モンタナ州の新聞社協会からの批判が集中し、同館が釈明に追われる事態が発生しています。州知事も計画の再考を求めており、同館は今後利害関係者の意見募集、パブリックコメントの募集を行う予定であるとしていますが、同館の館長は「利用者が直接アクセスの継続を求めていることはわかったが、来館利用サービスとデジタルサービスの両方を行うには資金が足りない」と苦しい胸のうちを訴えています。
Montana State Library Plan under Fire – American Libraries online
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2007/october2007/montanadigital.cfm
State Library soon to end walk-in service – Herald Independent Record
http://www.helenair.com/articles/2007/10/13/helena/a011013_04.txt
（※AP通信社配信記事）
Montana State Library Responds to Recent News Articles – Montana State Library
http://msl.state.mt.us/news/dltp.asp
Digital Library Transition Plan – Montana State Library
http://msl.mt.gov/About_the_Library/commission/2007_10
/Digital%20Library%20Transition%20Plan%20draft.pdf
