新しい技術を採用したOPAC、公共図書館でも導入(米国)

ファセット方式による絞り込み検索や入力語の自動修正機能(「もしかして(Did you mean)」)など、新しいタイプの検索・表示技術を採用したOPACは、これまで主に大学図書館やOCLCのWorldCatなどで導入されてきていましたが、公共図書館でも導入館が登場し、注目を集めています。

米国アリゾナ州フェニックス公共図書館は、E566で紹介したノースカロライナ州立大学同様、Endeca Technologies社の検索技術を利用したOPACを、5月24日から提供しています。特にファセット方式による検索は工夫が凝らされており、ノンフィクションについては「Cooking」「Crafts and Hobbies」など、フィクションについては「Detective and mystery stories」「Dogs」など、利用者がイメージしやすいキーワードを選んで検索していくことができます。検索結果のRSS配信なども可能となっています。また英語のようなキーワードによる絞り込みは実装されていませんが、スペイン語のインターフェースも用意されています。

Phoenix Public Library
http://www.phoenixpubliclibrary.org/

June 10, 2007付けShifted Librarianの記事
http://www.theshiftedlibrarian.com/archives/2007/06/10/
phoenix_public_librarys_way_cool_opac.html

参考:
E566 (No.94) – 21世紀の図書館目録とは? <文献紹介>
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=579
E507 (No.86) – ファセット方式によるオープンソースの検索インターフェース
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=513