Google、研究者間の大容量データ授受を支援しつつデータを収集する試みを実施中

英国放送協会(BBC)によると、テラバイト(TB)単位に達している大容量データを他の研究者と交換(共有)したいと考えている研究者に対し、大容量ハードディスクを提供する試みを、Googleが非公式に進めているようです。テラバイト単位のデータともなると、ネットワークを介してのやり取りが困難になるため、以下のような仕組みで、研究コミュニティの支援を行っているとのことです。

Googleは元データを持っている研究者に対し、大容量ハードディスクを送付する。
→そのハードディスクに研究者はデータをコピーし、Googleに返送する。
→Googleはそのデータを自社のシステムにコピーした後、元データを持っている研究者がデータを交換(共有)したいと考えている研究者に対し、ハードディスクを送付する。

この仕組みでは、Googleの手元にもデータが残るようになります。このGoogleのデータは、パブリックアクセスまたはクリエイティブ・コモンズのライセンスでの提供を予定しているとのことです。

現在は中世ギリシャの手稿データや、ハッブル宇宙望遠鏡からのデータ(120テラバイト)のやり取りを支援しているとのことです。

Google helps terabyte data swaps – BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/1/hi/technology/6425975.stm

March 11, 2007付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2007/03/google-helps-terabyte-data-swaps.html