北大図書館、「博士論文のインターネット上での公開に関するアンケート調査報告書」を公開

HUSCAPで日本のリポジトリ事業をリードする北海道大学附属図書館が、「博士論文のインターネット上での公開に関するアンケート調査報告書」を公開しています。約700名の研究者からの回答がまとめられています。

その結果の一端を雑駁に紹介すると、
・他人の博士論文を読みたい場合がある 約73%
・自分の博士論文も読んでもらいたい or 読んでもらってかまわない 約85%
・インターネット上の公開が望ましい(制度化+希望者) 約78%
・電子的公開を希望 約55%
となっています。

また、数字的な分析とともに、研究者の様々な生の声も収録されています。公開を希望しない理由としては、「現在となっては価値なし(誤りあり)」「別途出版による公開不可」「既発表の抜粋使用」が代表的な意見となっています。

学位論文をリポジトリ事業の対象として検討している大学にとって参考になる調査報告書となっています。

博士論文のインターネット上での公開に関するアンケート調査報告書
http://hdl.handle.net/2115/18639

参考:
北大HUSCAP、コンテンツ1万編突破!
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2563