ヨーロッパ大学協会WGが、OA促進に向けた優先課題についての声明を発表

ヨーロッパ大学協会のワーキンググループが、オープンアクセスを促進するための優先課題についての声明を発表しています。近年の欧州委員会(EC)や欧州研究諮問委員会(EURAB)等の相次ぐOA推進策を受けて、声明ではOAを促進するための5つの優先課題を特定し、これらについての大学の見解を示すために専門家と検討するとしています。

(1)公共財としての研究知識・研究成果を保護する大学の公共的役割と責任
(2)OAリポジトリの機能強化とそのネットワーク化
(3)非排他的な著作権モデル
(4)OA原則を基盤とした出版モデル
(5)OAジャーナルにおけるピアレビュー機能の確保

また、ワーキンググループの議長Sijbolt Noorda氏のインタビューも掲載されています。さらに、2月15−16日には、ブリュッセルで欧州委員会主催のフォーラム「ヨーロッパの研究エリアにおける学術出版:デジタル時代におけるアクセス、発信・普及、保存」が開かれるそうです。

Statement from the EUA Working Group on Open Access
http://www.eua.be/fileadmin/user_upload/files/newsletter/EUA_WG_open_access.pdf

EUA Working Group on Open Access
http://new.eua.be/index.php?id=48&tx_ttnews%
5Btt_news%5D=262&tx_ttnews%5BbackPid%5D=1&cHash=13d3e91767

Scientific publications – conference
Scientific Publishing in the European Research Area
Access, Dissemination and Preservation in the Digital Age
http://ec.europa.eu/research/science-society/page_en.cfm?id=3459

参考:
公的助成による研究成果のOA化を求める動き、EUでも
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2855