市内の350公共図書館の利用カード共通化は可能か?(ロンドン)

ロンドン市内の350以上の公共図書館では現在、図書館システムが共通化されておらず、ほとんどの図書館が別々に利用者カードを発行している状況です。そこで英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は、1枚の利用者カードでロンドン市内の全公共図書館を利用できるようにすることが可能かどうかの調査(文献、インタビュー、フォーカスグループなど)を行いました。その結果がMLAウェブサイトで公開されています。

この調査は、1枚の利用者カードにする意義、利用者サービスへの影響、財政面・法律面の問題、技術的な問題、物流の問題など、さまざまな問題を検証しました。その結果、1枚の利用者カードにすることは可能であり、そうすべきであるという結論に至ったとのことです。これを受けてラミー(David Lammy)文化大臣は、「課題も多いが、市民にとってはメリットがあり、2012年のロンドンオリンピックまでに達成されることを望んでいる」とコメントしています。

Single membership card for London’s public libraries: feasibility study
http://www.mla.gov.uk/resources/assets//S
/single_membership_card_for_london_public_libraries_10648.pdf

One card – single membership for all London’s libraries moves a step closer – MLA
http://www.mla.gov.uk/webdav/harmonise?Page/@id=82&Document/@id=27048