ヨーロッパの出版社や著作者団体、図書館などが加盟する、学術研究情報に関する統一フォーラムであるフランクフルト・グループが、学術出版物に対するEUの付加価値税についての報告書“Survey on the impact of VAT on libraries and the scientific publication markets”を公表しています。
現在EUでは同じ出版物であっても、冊子版には軽減税率が適用されるのに対し、電子版は通常の税率が課税されています。報告書では、このような状態が続くと、冊子版から電子版への移行が妨げられ、電子版の価格高騰が是正されないばかりか、電子版の税率が優遇されている国々との競争にも影響が及ぶと指摘しています。
Survey on the impact of VAT on libraries and the scientific publication markets
http://www.sub.uni-goettingen.de/frankfurtgroup/vat/EndberichtVAT210906.pdf
Frankfurt Group
http://www.sub.uni-goettingen.de/frankfurtgroup/statements.html
