テキサス州が米国に加わる前の歴史記録の扱いは?

米テキサス州立図書館・公文書館委員会は、1830〜1850年代のテキサス州の歴史記録文書をオークションにかけた個人・法人を相手取り、「これらの歴史記録文書は州・州民のものである」として返還を要求する訴えを起こしました。なお、オークションにかけられたのは1年以上前で、それ以後、これらの文書は行方不明とのことです。
テキサス州が米国(連邦)に加盟したのは1845年であり、これ以前の文書が州の記録文書に当たるかどうかが争点のようです。被告側は、「これらは州の歴史文書には当たらないので返還しない」と主張していますが、州立公文書館長は「正式には記録文書でなくても、歴史的意義がある文書は保管することができる」としています。また「これらの文書は1970年代初期に公文書館から盗まれたものではないか」とも疑っています。被告側はこれらの文書の入手経緯等については何も語っていないそうです。

Archives Commission sues Waco woman for documents – Dallas Morning News
http://www.dallasnews.com/sharedcontent/APStories/stories/D8IT5A7O3.html
Texas State Library Sues for Return of Documents – American Libraries online
http://www.ala.org/ala/alonline/currentnews/newsarchive/2006abc/july2006a/texassues.htm