キューバ旅行記が図書館から消える−同シリーズの23冊もとばっちり

米国フロリダ州、Miami-Dade郡の教育委員会は14日、カストロ政権下のキューバの様子を描いた旅行記“Vamos a Cuba(A Visit to Cuba)”を学校図書館の蔵書から除外することを賛成多数で可決しました。この旅行記ではカストロ政権下のキューバを実態に反して「ばら色の」世界のように表現しており、子どもの教育の点からは不適切である、という批判を受けて今年はじめから議論が展開されてきたものです。
また、この旅行記はギリシア、メキシコ、ベトナムなど24か国の生活の様子について書かれたシリーズの1冊ですが、今回の決定では同シリーズの他23冊もあわせて蔵書から除外されるそうです。投票した委員の中には、キューバ以外のシリーズを読んだこともない委員もいるようですが、除外の理由については「基本的に、24か国の生活の様子は同じ表現で、また同じ論調で書かれている」と話しています。

Miami-Dade Schools ban book on Cuba. Miami Herald.
http://www.miami.com/mld/miamiherald/news/world/americas/14820707.htm
Miami-Dade School Board Votes to Ban Cuba Book. LIS News.
http://books.lisnews.org/article.pl?sid=06/06/15/222235