文部科学省、2018年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表

2019年6月28日、文部科学省は「平成30年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。同調査は大学の学術情報基盤(大学図書館、コンピュータ及びネットワーク等)の現況を把握し、今後の改善と充実のための基礎資料とすべく、2005年度から毎年実施されているものです。2018年度調査の対象の大学は、国立86、公立92、私立608の計786大学で回答率は100%でした。

調査結果のポイントとして、以下の点等が示されています。

〇大学図書館編
・図書館資料費は713億円で、2016年度に続き減少傾向となり、2017年度より6億円(0.8%)減少。そのうち、電子ジャーナル経費は297億円で、2017年度より5億円(1.7%)減少。
・機関リポジトリを持つ大学は、585大学(74.4%)となり、2017年度より49大学(9.1%)増加。
・533大学(67.8%)がアクティブ・ラーニング・スペースを設置。

〇コンピュータ及びネットワーク編
・セキュリティポリシーは、国立大学では全大学で策定されているが、公立大学では11大学(12.0%)、私立大学では168大学(27.6%)が未策定。
・745大学(94.8%)が情報リテラシー教育を実施。
・情報システムのクラウド化を、690大学(87.8%)が推進。

平成30年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について-大学における大学図書館及びコンピュータ・ネットワーク環境の現状について-(文部科学省,2019/6/28)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/06/1418398.htm

平成30年度「学術情報基盤実態調査」について(概要)[PDF:879KB]
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/06/__icsFiles/afieldfile/2019/06/28/1418398_1.pdf

学術情報基盤実態調査(旧大学図書館実態調査)-平成30年度結果の概要
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/jouhoukiban/kekka/k_detail/1418394.htm
学術情報基盤実態調査(政府統計の総合窓口(e-Stat))
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400601&tstat=000001015878

参考:
文部科学省、2017年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を公表
Posted 2018年3月26日
http://current.ndl.go.jp/node/35722