欧州研究図書館協会(LIBER)、欧州のデジタル人文学の現状に関する調査報告書を公開

2019年6月21日、欧州研究図書館協会(LIBER)が、LIBERのデジタル人文学とデジタル文化遺産に関するワーキンググループ(WG)が実施したデジタル人文学に関する大規模調査の報告書“Europe’s Digital Humanities Landscape”を公開しました。

デジタルコレクションとそのことに関連して実施されている図書館の活動を焦点を当てており、意識・コレクション・資金調達・今後の取り組み・インパクト・図書館におけるデジタル人文学の組織・連携・サービス/サポート・職員/技能・スペース(物理的/デジタル)といったテーマ・トピックを扱っています。

同報告書は、LIBER加盟館におけるデジタル人文学の現状を概観し、デジタル人文学に関与したいと望む図書館を支援するために実施した調査や活動を通じてWGが得た知見を共有することを目的に作成されており、デジタル人文学の活動を開始もしくは強化する際に用いる枠組みを図書館に提供するための7つの重要な推奨事項が述べられています。

同WGは、同調査をもとに、さらに2年間活動を続けるとしています。

LIBER Libraries and Digital Humanities: A Survey(LIBER,2019/6/21)
https://libereurope.eu/blog/2019/06/21/dh-survey-2019/

Europe’s Digital Humanities Landscape: A Study From LIBER’s Digital Humanities & Digital Cultural Heritage Working Group
https://doi.org/10.5281/zenodo.3247286

参考:
欧州研究図書館協会(LIBER)、欧州の研究図書館におけるデジタル人文学への取り組みに関する小調査の結果を公開
Posted 2018年8月28日
http://current.ndl.go.jp/node/36552

欧州研究図書館協会、デジタル・ヒューマニティーズに関するワーキンググループを立ち上げ
Posted 2017年2月6日
http://current.ndl.go.jp/node/33396