東京文化財研究所、「売立目録デジタル・アーカイブ」を資料閲覧室の専用端末で公開

2019年5月8日、東京文化財研究所が、「売立目録デジタル・アーカイブ」の公開を発表しました。

売立目録は、個人・名家の所蔵品等を決まった期日中に売立会で売却するために作成・配布された冊子で、売却される美術品の名称・形態・写真などが掲載されていることから、美術品の伝来や流通を考えるうえで重要な資料です。同研究所では、明治時代後期から昭和時代までに発行された合計2,532冊の売立目録を所蔵しています。

同研究所所蔵の売立目録には保存状態が悪い原本も多いことから、2015年から東京美術倶楽部と共同でデジタル化事業を開始し、今回公開されたものです。

同研究所資料閲覧室の専用端末での利用が可能で、各種情報や画像も有償で印刷することができます。

更新履歴(東文研)
https://www.tobunken.go.jp/japanese/update.html
※5/8欄に「売立目録デジタル・アーカイブ 公開のお知らせ」とあります。

売立目録デジタル・アーカイブ公開のお知らせ(東文研)
https://www.tobunken.go.jp/japanese/uritate.html

関連:
美術品の売立目録(リサーチ・ナビ)
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-561.php

参考:
ゲティ財団、美術作品の来歴調査用データベース“Getty Provenance Index”に、英国の1680年から1780年までの競売記録を追加
Posted 2017年3月6日
http://current.ndl.go.jp/node/33600