韓国・国立子ども青少年図書館、公共図書館と連携した児童向けコーディング教育の試験事業を実施

2019年4月4日、韓国・国立子ども青少年図書館は、絵本を用いたコーディング教育の試験事業を実施すると発表しました。

2019年から韓国において年間17時間のコーディング教育が小学校5年生・6年生において義務化されたことにあわせて実施するもので、小学生の読書への関心を高め、プログラミング的思考を伸ばすことを目的に、全国の公共図書館20館と連携して行われます。

4月5日には、同館において実施館の担当者を対象とした説明会とワークショップが開催され、今後5月から10月にかけて、小学校3年生・4年生を対象に、各図書館で15人参加者を募集して、合計76回の事業が実施されます。

同館では、実施館に講師・補助講師、教育カリキュラム及びコンテンツ、教材、工作材料、広報資料などを提供します。また追加でコンテンツを開発し、関連コンテンツは、今後、同館のウェブサイトで公開されます。

同館では、今年の実施結果を評価し、次年度から同事業を順次拡大する予定です。

도서관에서 그림책으로 배우는 코딩- 국립어린이청소년도서관, 「이야기가 있는 코딩」 시범사업 실시 – (図書館で絵本で学ぶコーディングー国立子ども青少年図書館、「物語のあるコーディング」試験事業実施)(韓国・国立子ども青少年図書館,2019/4/4)
https://www.nlcy.go.kr/menu/17310/bbs/30014/bbsDetail.do?currentPageNo=1&idx=1050139

参考:
米国図書館協会(ALA)、コンピュータサイエンス教育週間中にプログラミング教育活動を実施する学校図書館・公共図書館250館への少額助成を実施
Posted 2018年11月30日
http://current.ndl.go.jp/node/37129

米国図書館協会(ALA)、図書館でのプログラミング教育開発のための助成事業の成果を集約したウェブサイト“Libraries Ready to Code Collection (Beta)”を公開
Posted 2018年6月26日
http://current.ndl.go.jp/node/36225

図書館流通センター(TRC)、日販コンピュータテクノロジイ(NCT)との連携により図書館でのプログラミングワークショップの実証実験を開始
Posted 2019年1月18日
http://current.ndl.go.jp/node/37400

E1910 – プログラミング教育と図書館:ALAによる調査と提言
カレントアウェアネス-E No.324 2017.04.27
http://current.ndl.go.jp/e1910