一般財団法人情報法制研究所(JILIS)、「ダウンロード違法化の全著作物拡大に対する懸念表明と提言」を発表

2019年2月8日、一般財団法人情報法制研究所(JILIS)は「ダウンロード違法化の全著作物拡大に対する懸念表明と提言」を発表しました。

今回の提言の発表にあたり、JILIS著作権と情報法制研究タスクフォースは、文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会が検討している「静止画ダウンロードの違法化・処罰化」に関して、研究者による検討を行いました。

提言では、「ダウンロードの違法化」について、刑事罰の対象を限定することになったのと同様に、民事規定についても限定し、趣旨を明確化すべきと述べています。また、著作権法第30条1項3条を、「「著作権を侵害する自動公衆送信(原作のまま公衆送信されるものに限る。)を受信して行うデジタル方式の複製を、その事実を知りながら行う場合」といったように、「原作のまま」のものに限り、「著作権者の利益が不当に害される場合」に限ることを明記する」ことを提案しています。

新着情報(JILIS)
https://jilis.org/news/
※「2019/2/8 「ダウンロード違法化の全著作物拡大に対する懸念表明と提言」の発表を行いました。」とあります。

ダウンロード違法化の全著作物拡大に対する懸念表明と提言」の発表(JILIS)[PDF:8ページ]
https://jilis.org/proposal/data/2019-02-08.pdf

参考:
日本マンガ学会、「ダウンロード違法化の対象範囲拡大に対する反対声明」を発表
Posted 2019年1月24日
http://current.ndl.go.jp/node/37448

文化庁、「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会報告書」を公表
Posted 2019年2月6日
http://current.ndl.go.jp/node/37529