米・公共図書館協会(PLA)、戦略計画“2018-2022 Strategic Plan”を公表

2018年9月7日、米国図書館協会(ALA)の公共図書館協会(PLA)が、戦略計画“2018-2022 Strategic Plan”を公表しました。

2014年に発表された前戦略では、組織目標として、(1)リーダシップ開発、(2)評価指標、(3)ファミリーエンゲージメント、(4)デジタルリテラシー、が掲げられていましたが、その成功を受け、新戦略では、(1)変化、(2)リーダーシップ、(3)アドヴォカシーと認知度、(4)公平・多様・包摂・社会的正義、(5)組織的優秀性、を掲げています。

PLAでは既に目標達成のため、公平・多様・包摂・社会的正義に関する図書館職員向けの研修を2019年から開始予定であり、また、協会の新しいトレンドやモデルと追及し組織的優秀性を達成するための措置を採っているとしています。

また、計画に掲載されている主な成果目標として、

・21世紀に成功するために必要な基礎的なリテラシー能力の認知度向上
・コミュニティへの効果を把握し拡大するための有意義で実施可能な指標を用いて図書館の数を増やす
・サービスの提供を図書館中心の手法からコミュティ中心の手法に転換するための図書館職員支援
・公平・多様・包摂・社会的正義を図書館やコミュニティに知らせ、適用させるためのリソースの会員への提供

が挙げられています。

Public Library Association releases new strategic plan(ALA,2018/9/7)
http://www.ala.org/news/member-news/2018/09/public-library-association-releases-new-strategic-plan

PLA Strategic Plan 2018-2022(PLA)
http://www.ala.org/pla/about/mission/strategicplan

参考:
米国の公共図書館協会(PLA)、アドヴォカシ―研修のためのウェブサイトを公開
Posted 2015年8月7日
http://current.ndl.go.jp/node/29116

米・公共図書館協会、公平・多様・包摂に関するタスクフォースを立ち上げ
Posted 2017年2月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33429

米・公共図書館協会(PLA)、子どもの学習と成長を家族・教育者・地域社会で共に支援する“family engagement”の認知度を図書館を通じて向上させるためのツールキットを公開
Posted 2018年7月24日
http://current.ndl.go.jp/node/36372

E1911 – 北米の公共図書館におけるサービスやプログラムの効果を測る
カレントアウェアネス-E No.324 2017.04.27
http://current.ndl.go.jp/e1911