READプロジェクト、デジタル化ツールを試用するイベント「スキャナソン」を3か国で同時開催

古文書のアクセス向上を目指すREAD(Recognition and Enrichment of Archival Documents)プロジェクトが、2018年6月8日、英国国立公文書館(TNA)、フィンランド国立公文書館及びスイス・チューリッヒ州立公文書館で、デジタル化のためのツールを試用するイベント「スキャナソン」を同時開催していました。

試用されたツールは、同プロジェクトの一環として開発された、モバイルアプリのDocScanと、テント形のScanTentという装置です。ScanTentは、中に資料を置き、装置の上に携帯電話を置いて資料を撮影するというもので、中にはLEDライトを備えています。DocScanは、資料のページを繰ると自動的に撮影する機能を備えており、両者を併せて使用すると効果的であるとされています。

また、同プロジェクトでは、更なるフィードバックを得るため、TNAをはじめとする数機関にScanTentを提供したとしています。

+ Report from the 2018 Scanathon(READ Project, 2018/6/13)
https://read.transkribus.eu/2018/06/13/report-from-2018-scanathon/

Scanathon on the International Archives Day(National Archives of Finland, 2018/5/9)
https://www.arkisto.fi/news/2131/3728/Scanathon-on-the-International-Archives-Day/d,ajankohtaista-en

Testing new ‘digitisation on demand’ tools(TNA, 2018/8/9)
https://blog.nationalarchives.gov.uk/blog/digitisation-on-demand-scanathon/