2018年5月28日、台湾・教育部が、「公共圖書館資源整合計畫」によるサービスの開始を発表しました。
これまで台湾の公共図書館では、建築空間の改善や広報活動に重点を置いていて、蔵書の質についてはあまり考慮して来なかったことや、予算や人材の不足という問題を常に抱え、限られた予算の中で購入希望の多い図書を優先して選書していたことから、台湾内の12館を中心館に選定し、各館で主題を分担してコレクションを構築し、知識を得るための図書を充実させる事が目的です。
公共図書館の利用者カードを持っていれば、12の分担館で無料で予約・貸出しすることが可能なほか、コンビニエンスストアを経営する企業と提携し、ウェブサイト「公共圖書館圖書資源共享服務平臺」から申込むことで、台湾内のコンビニエンスストアでの受け取り、返却も可能となっています。
今後は同プラットフォーム上での電子書籍の貸出しも検討しているとのことです。
超商免費借還書 圖書館書籍借閱好便利（台湾・教育部，2018/5/28）
https://www.edu.tw/News_Content.aspx?n=9E7AC85F1954DDA8&s=389EDA1A6DFA65C7
台湾各県市の公共図書館蔵書、コンビニで無料受取・返却可能に（フォーカス台湾，2018/5/28）
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201805280004.aspx
参考：
台北市立図書館、台湾内のコンビニエンスストア約1万店舗での本の受取・返却サービスを開始
Posted 2016年10月20日
http://current.ndl.go.jp/node/32763
鳥取市立図書館、図書館資料のコンビニ受取サービスを試行開始
Posted 2016年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/31543
香川県高松市図書館のコンビニ貸出・返却サービス、好評につきサービスポイントを追加
Posted 2012年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/21609
神戸市灘図書館、コンビニでの資料の返却受付を開始
Posted 2009年10月27日
http://current.ndl.go.jp/node/15072
