Budapest Open Access Initiative発表15周年を記念して実施されたオープンアクセスに関するオンライン意見調査の報告書が公開

2018年4月12日、2017年にBudapest Open Access Initiative(BOAI)発表15周年を迎えるにあたって実施されたオープンアクセス(OA)に関するオンライン意見調査の報告書が公開されました。

OAの進捗状況やOA普及の妨げを把握することを目的に実施された調査で、報告書では、宣言発表時点でのOAへの誤解や理解不足は後退し、OAは広く受け入れられているものの、現在では、どのようにOAを実現させるかが懸念事項となっており、調査から浮かび上がった主要な課題として、OA化に対する研究者へのインセンティブ・便益の欠如、論文処理加工料(APC)等のOA化のための資金不足の2点を指摘し、今後の戦略的課題として、この2点の課題解消への努力の必要性を述べています。

BOAI 15 Survey Report(2018/4/12)
https://doi.org/10.17605/OSF.IO/ZNF2W

BOAI 15 Survey Report Released(SPARC,2018/4/12)
https://sparcopen.org/news/2018/boai-15-survey-report-released/

参考:
Budapest Open Access Initiative発表15周年を前に オープンアクセスに関する意見調査実施
Posted 2016年12月20日
http://current.ndl.go.jp/node/33142

E1360 – ブダペストオープンアクセス運動が次の10年に向けた提言
カレントアウェアネス-E No.226 2012.11.15
http://current.ndl.go.jp/e1360