出版倫理委員会(COPE)、プレプリントに関する議論の加速を目的とするドキュメントを公開

出版倫理委員会(Committee on Publication Ethics:COPE)が2018年3月付けのドキュメント“Preprints”を公開しています。

このドキュメントは、学術出版界においてプレプリントに関する議論を加速させることを目的としており、プレプリントの背景や課題、雑誌編集者にとっての倫理的な疑問への回答、雑誌編集者・出版者・プレプリントプラットフォーム・著者への提案などをまとめています。また、ドキュメントの末尾にプラットフォームの一覧を掲載しています。

雑誌編集者にとっての倫理的な疑問として、プレプリントは出版物なのか、プレプリントに優先権はあるのか、雑誌に公開されたらプレプリントはどうなるのか、複数のプラットフォームに投稿できるのか、投稿したプレプリントのライセンスはどういうものなのか、などが挙がっています。

Discussion documents(COPE)
https://publicationethics.org/resources/discussion-documents

Preprints(PDF: 588KB)
https://publicationethics.org/files/COPE_DD_A4_Preprints_Mar18_AW.pdf

参考:
OASPA・DOAJ・COPE・WAME、「学術出版における透明性の指針」の第3版を公開
Posted 2018年1月19日
http://current.ndl.go.jp/node/35340