独マックスプランク協会、物理学分野のオープンアクセス出版プラットフォームSciPostに助成金を提供

独マックスプランク協会(Max Planck Society)が物理学分野のオープンアクセス(OA)出版プラットフォームSciPostに対し、2万ユーロの助成を行ったことを発表しました。

SciPostはアムステルダム大学の理論物理学者、J.-S. Caux教授が立ち上げたプロジェクトで、読者が無料で読めるだけではなく、著者からもAPC(論文処理加工料)を受け取らずに運営されています。また、論文投稿後、査読期間中も第三者が論文を閲覧し、査読者以外の者でもコメントをつけられる機能を実装したり、査読コメントやそれに対する著者からの回答等も公開される点に特徴があります。

SciPostは2018年に入って以降、マックスプランク協会の他にも、OpenAIRE(3万9,000ユーロ)やオランダ大学協会(5,000ユーロ)からも助成を得ています。

Max Planck supports SciPost(Max Planck Digital Library、2018/1/15付け)
https://www.mpdl.mpg.de/en/about-us/news/464-max-planck-supports-scipost.html

Max Planck Society gives a major development grant to SciPost(SciPost News、2018/1/11付け)
https://scipost.org/news/#news_24

その他の助成・支援状況等
https://scipost.org/news/

参考:
Public Knowledge Project(PKP)、共同によるオープンアクセス出版の可能性について調査した報告書を公開
Posted 2018年1月10日
http://current.ndl.go.jp/node/35286