英国図書館(BL)、エリザベス1世及び上級廷臣の書簡43通の寄贈を受ける

2017年12月19日、英国図書館(BL)が、スコットランド女王メアリーの幽閉にかかわる、イングランド女王エリザベス1世及び女王の上級廷臣の書簡43通が同館に所蔵されたことを発表しています。

書簡は、スタッフォードシャーのタットベリー城におけるメアリー1世の幽閉を任せられていたサドラー卿宛のもので、メアリー1世が処刑される1587年の数年前にあたる1584年から1585年に書かれたものです。

エリザベス1世の署名した書簡4通以外は、首席大臣を務めたバーリー卿や、国王秘書長官を務めたウォルシンガム卿からの書簡が多数を占めます。

これらの書簡は、これまでBLに貸し出されていましたが、PACCAR社の経営者で慈善活動家でもあるMark Pigott KBE氏から、BLの研究図書館としての役割を促進・支援するための非営利法人“The American Trust for the British Library”に対して寄贈され、寄贈ととともにBLに所蔵されました。

BLでは、これら書簡類を、2018年、他のテューダー朝の文書とともにデジタル化し、ウェブサイトで公開する計画です。

Queen Elizabeth I Letters donation announced by British Library (BL,2017/12/19)
https://www.bl.uk/press-releases/2017/december/elizabeth-i-mary-queen-of-scots-letters-donated

Queen Elizabeth I Letters donation(The American Trust for the British Library,2017/12/19)
https://atbl.us/2017/12/19/queen-elizabeth-i-letters-donation/

参考:
BLにトラック企業大手から100万ポンドの寄付
Posted 2008年7月31日
http://current.ndl.go.jp/node/8430