OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の結果分析を公表:分析に用いたデータセットも公開

OpenAIREが、第7次研究開発枠組み計画(FP7)による助成期間終了後のオープンアクセス(OA)支援プロジェクト“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の、2年間の試行期間(2015年5月から2017年4月30日まで)の結果を分析し概観した記事を2017年10月9日付けのブログで公表しています。

終了時点で、857の出版社に対して、総計149万7,000ユーロ支払われ、平均の論文処理費用料(APC)は1,747ユーロ(論文1,477ユーロ、単行書5,364ユーロ)となっています。

その他、OA化した単行書が59冊、会議録が1点、本の章が11点、論文が786点であったこと、助成の申請が最も多かった国がスペイン・英国であったこと(128件)などが指摘されています。

分析のために同事業の統計モジュールから抽出し、手動でデータを追加したデータセットも“Zenodo”で公開されています。

FP7 Post-Grant Open Access Pilot: results of the first two years(OpenAIRE BLOG,2017/10/9)
https://blogs.openaire.eu/?p=2312

OpenAIRE FP7 Post-Grant Open Access Pilot: 201505-20170430 dataset(Zenodo,2017/9/27)
https://doi.org/10.5281/zenodo.998709

参考:
OpenAIRE、“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”の第9次進捗報告書を公開
Posted 2017年3月14日
http://current.ndl.go.jp/node/33652

OpenAIRE、オープンアクセス市場の経済分析調査報告書“Towards a Competitive and Sustainable OA Market in Europe”を公開
Posted 2017年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/33701

“FP7 Post-Grant Open Access Pilot”、2018年2月末まで期間を延長
Posted 2017年5月8日
http://current.ndl.go.jp/node/33946