韓国・国立障害者図書館、設立5周年

2017年8月18日、韓国国立中央図書館(NLK)の国立障害者図書館が、設立5周年を迎えました。

2007年5月に創設された国立障害者図書館支援センターを前身とし、図書館法改正により、2012年8月18日に設立されたもので、全国の図書館の障害者サービスを支援する活動を行なっています。

製作した障害者向け資料の点数は、2012年の1万4,065点から、2017年には3万4,167冊と、142%増加しているほか、2011年7月に開始した、障害者のための図書館資料無料配達郵便サービス(チェッナレサービス)は、全国700の公共図書館で利用可能となっており、サービスの対象者数も、2012年の43万人から2017年の251万人へと拡大しています。

また、2015年に開始した、障害者向け資料の統合検索ができる「国家代替資料統合検索システム」には、2017年7月現在、70万件の目録と8万6千件の全文データが搭載されています。

その他、全国170の公共図書館への、障害者用の読書支援機器設置の支援事業の実施、障害者のための読書振興プログラムや児童・青少年読書感想文大会の開催のほか、館内でも障害者のための閲覧室「障害者情報ヌリト」を運営しています。

국립장애인도서관, 아낌없이 주는 든든한 나무- 국립장애인도서관 설립 5주년, 장애인 정보격차 해소를 위해 박차 -(NLK,2017/8/17)
http://www.nl.go.kr/nl/commu/libnews/article_view.jsp?board_no=9235&notice_type_code=3&cate_no=0

参考:
国立障害者図書館、設立(韓国)
Posted 2012年9月14日
http://current.ndl.go.jp/node/21843

韓国国立中央図書館、国内の障害者資料を統合検索・利用できる「国家代替資料統合検索システム」に新機能を追加
Posted 2017年3月1日
http://current.ndl.go.jp/node/33574

韓国国立中央図書館、障害者のための図書館資料無料配達サービスの対象を拡大
Posted 2017年1月31日
http://current.ndl.go.jp/node/33366

韓国国立中央図書館、公共図書館に障害者の読書を支援する機器を設置するため2億ウォンを支出すると発表
Posted 2016年4月14日
http://current.ndl.go.jp/node/31343

CA1881 – 動向レビュー:韓国の国立障害者図書館と図書館での障害者サービスの現状 / 孫 誌衒
カレントアウェアネス No.329 2016年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1881