米国の公共図書館における青年向けLGBTQ資料コレクションの所蔵状況に関する調査(文献紹介)

2017年7月に刊行された、米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)の“The Journal of Research on Libraries and Young Adults”8巻1号に、米国の公共図書館での青年向けLGBTQ資料コレクションの所蔵状況の調査結果を報告する論文““Provide the Highest Level of Service”: Public Library Collections of LGBTQ* Materials for Adolescents in the United States””が掲載されています。

ミズーリ大学のiScoolの研究者や公共図書館職員等が、ALAが選定したLGBTQに関する若者向け推薦図書リスト“Rainbow Book list”等に基づいて作成した80冊の図書リストをもとに、様々な人口規模の全米24の図書館の蔵書を調査した結果をまとめたものです。

論文によると、人口規模が30万人以上の図書館では、リスト上のほとんどのタイトルが所蔵されている一方、人口2万人以下の図書館場合では、人口当たりの冊数の割合が最も高かったとされています。

また、中南部の図書館では所蔵数が少なく、北東部の図書館で最も所蔵数が多かったことや、北西部の図書館では電子書籍・オーディオブックの形態での所蔵が多く、北東部の図書館では冊子体での所蔵が多かったことなどが報告されています。

“Provide the Highest Level of Service”: Public Library Collections of LGBTQ* Materials for Adolescents in the United States
http://www.yalsa.ala.org/jrlya/wp-content/uploads/2017/07/Brendler_Providing-the-Highest_final.pdf

The Journal of Research on Libraries and Young Adults (YALSA)
http://www.yalsa.ala.org/jrlya/

参考
米国図書館協会、GLBTQについての子ども・若者向け推薦図書リスト“2017 Rainbow Book list”を公開
Posted 2017年1月26日
http://current.ndl.go.jp/node/33341