韓国の公共図書館での地域の記憶を収集・保存する活動(記事紹介)

2017年8月にポーランドのヴロツワフで開催される第83回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、韓国国立中央図書館(NLK)のイ・ジェスン(LEE Jaesun)氏による“Where should the culture of our lives and memory be preserved?- Rethinking the role of the library”と題する記事が公開されています。

高齢者向けの自伝作成講座(ソウル特別市広津区公共図書館)、シニアセンターを訪問しての聞き取り調査や都市化前の様子を撮影した写真のアーカイブ事業(釜山広域市のMaenbal Dongmu Library)、地域資料収集プロジェクト“Review the Old and Learn the New”(仁川広域市永宗図書館)、地域資料の収集及び教育や参考図書の出版への活用(仁川広域市花島鎮図書館)、地域資料のデジタルアーカイブ(京畿道サイバーライブラリー)といった、韓国国内の公共図書館で実施されている地域の記憶を収集し、保存する活動が紹介されています。

Where should the culture of our lives and memory be preserved? – Rethinking the role of the library(IFLA Library)
http://library.ifla.org/1691/
http://library.ifla.org/1691/1/189-lee-en.pdf

参考:
韓国国立中央図書館、2016年度の公共図書館や図書館職員の活動に関する表彰の受賞者を発表
Posted 2016年11月24日
http://current.ndl.go.jp/node/32990

韓国・坡州市中央図書館、急速な都市化のなかで消えていく日常生活のオーラルヒストリーを収集するプロジェクトを開始
Posted 2017年3月6日
http://current.ndl.go.jp/node/33601