2017年の米国の“Library of the Year”が発表される:ナッシュビル公共図書館

2017年6月6日、Library Journal(LJ)誌とCengage Learning傘下のGale社は、2017年の米国の“Library of the Year”に、テネシー州のナッシュビル公共図書館(Nashville Public Library)を選出したと発表しました。

記事では、

・学生の成功を予測するための最も重要な要因である小学校3年生時の読解力を高めることを目指した早期読書プログラム“Bringing Books to Life” (BBTL)

・読書、歌、ライティング、お話、演奏を、授業や家庭生活に組み込むためのヒントを教師、保護者、家族に与えるために英語とスペイン語で行っているプログラム

・iPad、3Dプリンター、貸出し用ノートブック(宿題用)といったICT機器や図書館の資料を、学校図書館に貸出すプログラム“Limitless Libraries”の実施や、学校図書館の改装支援

・人形劇を活用した活動(人形劇用移動図書館車や常設人形劇団による講演)

・同地のアフリカ系アメリカ人による公民権運動に関するコレクションの収集と提供

・STEM分野のメンターがいる若者向けメイカースペース“Studio NPL”

・関連団体と連携して実施する、大人向けの講座・ワークショップの開催を通じた、英語力、ヘルスリテラシー、金融リテラシー、デジタルリテラシーの向上

・地域のミュージシャンの音楽ファイルをダウンロードできる“NPL BoomBox”

といった活動が紹介されています。

2017 Gale/LJ Library of the Year: Nashville Public Library, TN(LJ,2017/6/6)
http://lj.libraryjournal.com/2017/06/awards/2017-galelj-library-of-the-year-nashville-public-library-tn/

Partners in Connecting with Nashville’s Youth(Gale Blog, 2017/6/6)
http://blog.gale.com/partners-in-connecting-with-nashvilles-youth/

Nashville Public Library
https://library.nashville.org/

参考:
E1635 – 図書館でティーンの学びを育む「ラーニングラボ」(米国)
カレントアウェアネス-E No.272 2014.12.12
http://current.ndl.go.jp/e1635

テネシー州ナッシュビルの公共図書館と学校図書館で統合図書館システム(ILS)の共有を計画
Posted 2014年2月19日
http://current.ndl.go.jp/node/25524

米国アイオワシティ公共図書館、地域のミュージシャンの音楽をダウンロード可能にする“Local Music Project”実施中
Posted 2013年8月23日
http://current.ndl.go.jp/node/24226

E1619 – 公共図書館でお金の借り方教えます:金融リテラシー教育支援
カレントアウェアネス-E No.269 2014.10.30
http://current.ndl.go.jp/e1619