モスクワで査読に関する記念碑がお披露目 各面に「受理」「却下」等と刻まれた1.5トンのサイコロ

2017年5月26日、モスクワのNational Research University Higher School of Economics(HSE)において、査読に関する記念碑のお披露目が行われたことがNature誌で報じられています。

この記念碑は、HSEのキャンパス外に置いたままになっていたコンクリートブロックの活用法について同大学の教員に募ったところ、「匿名の査読者のためのモニュメントはどうか」と提案されたことを受け作成されたものです。費用はクラウドファンディングにより世界中の研究者から集められました。

モニュメントは重量1.5トンのコンクリート製のサイコロで、底面を除く5つの面に「受理(Accept)」、「軽微の修正が必要(Minor Changes)」、「大幅な修正が必要(Major Changes)」、「修正後、再査読(Revise and Resubmit)」、「却下(Reject)」と掘られているとのことです。

26日のお披露目にはロシアの教育・科学副大臣をはじめ、100名以上の人々が集ったとされています。

Monument to peer review unveiled in Moscow(Nature、2017/5/26付け)
http://www.nature.com/news/monument-to-peer-review-unveiled-in-moscow-1.22060

参考:
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829

2030年、ピア・レビューはどうなっている?
Posted 2017年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33957

オープン・ピア・レビューは主流になりつつある?
Posted 2017年5月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33962