米・サンフランシスコ公共図書館、RFIDタグの採用についての検討を再開

2016年12月20日付のSan Francisco Examiner紙が、米国カリフォルニア州のサンフランシスコ公共図書館がRFIDタグの採用についての検討を再開すると報じています。

10年以上にわたって図書館で採用され、プライバシー保護技術についても確立しており、導入は、利用者や業務に利益をもたらすという理由から、先週開催された図書館委員会において館長が表明したもので、数週間以内に詳細について回答するとされています。

同館では、2004年に導入を決めたものの、米国自由人権協会や電子フロンティア財団等から反対意見があり、また、図書館委員会も提案を拒否したため実現しませんでした。

同館では、米国自由人権協会や電子フロンティア財団と協力したいと述べています。

SF Public Library revives plan to install microchips in books(San Francisco Examiner,2016/12/20)
http://www.sfexaminer.com/sf-public-library-revives-plan-install-microchips-books/

参考:
E140 – 個人情報流出の要因となるか?無線タグをめぐる議論(米国)
カレントアウェアネス-E No.25 2003.11.05
http://current.ndl.go.jp/e140

E421 – 図書館へのRFID技術導入に関する調査報告書を公開(米国)
カレントアウェアネス-E No.73 2005.12.21
http://current.ndl.go.jp/e421

CA1574 – 図書館へのRFID技術の導入をめぐって / 小笠原美喜
カレントアウェアネス No.286 2005.12.20
http://current.ndl.go.jp/ca1574