研究者がハゲタカ出版で論文を発表してしまう5つの理由(記事紹介)

“Journal of Advanced Nursing”誌のエディトリアルとして、”Five (bad) reasons to publish your research in predatory journals”と題した、研究者がいわゆる「ハゲタカ出版」の雑誌に論文を発表してしまう理由を考察した記事が公開されています。著者はカナダ・アルバータ大学のAlexander M. Clark氏らです。同誌を刊行するWiley社の日本法人が運営するワイリー・サイエンスカフェに日本語での概要紹介も掲載されています。

「ハゲタカ出版」とは論文処理費用(APC)を得ることだけを目的に、まともな査読をせずに論文を掲載する、雑誌や出版社を指します。Clark氏らの記事では、このような雑誌で研究者が論文を発表してしまう理由として、以下の5つを挙げています。

・そういった雑誌で論文を発表してしまうことで、自分の評判がどうなるかを気にしていない

・自身の研究成果に自信がないので、確実に受理されそうな雑誌に投稿してしまう

・論文数さえ稼げればよいと思っている

・不注意からハゲタカ出版であることに気付いていない

・ハゲタカ出版であることも、その害悪も知った上で、それでもいいと思って無責任に論文を発表している

Clark, A. M. and Thompson, D. R. (2016), Five (bad) reasons to publish your research in predatory journals. J Adv Nurs. doi:10.1111/jan.13090
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jan.13090/full

<記事紹介> なぜ研究者は「ハゲタカジャーナル」で論文を出版してしまうのか(ワイリー・サイエンスカフェ、2016/8/24付け)
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=34736

参考:
CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤翔 カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1829

ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)
Posted 2014年11月11日
http://current.ndl.go.jp/node/27409

ハゲタカ出版等に対抗する企業間連合CRPR立ち上げへ
Posted 2016年5月17日
http://current.ndl.go.jp/node/31609