カリフォルニア大学全校でのオープンアクセス方針採択のその後(記事紹介)

2016年7月7日の“The Chronicle of Higher Education”で、2013年に全校でのオープンアクセス(OA)方針を採択したカリフォルニア大学において、所属する研究者のうちたった25%しかオープンアクセスが可能なリポジトリに論文を登録していない、というデータが示されています。

また、全校でオープンアクセス方針を採択する際、教員がオプトアウト可能なことやエンバーゴを求めることができる、ということが懸念されていましたが、教員に対してオプトアウトに関し、何らかの試みをおこなった出版社はわずか5%であったともされています。

同学ロサンゼルス校で同学におけるOAの推進に携わったChristopher M. Kelty氏によるコメントも紹介されており、OA方針が全校で採択されたことに関し、カリフォルニア大学の大半の教員はOAに関し無関心であり、今までどおりの方法で出版している、としています。

The U. of California’s Open-Access Promise Hits a Snag: The Faculty(The Chronicle of Higher Education, 2016/7/7)
http://chronicle.com/article/The-U-of-California-s/237044/?key=ful3ouD8IoXHYo2vGLU6ARHC-2kj-rAo9exI3D1KP0hoQTd5d0VYdDdvcWtRbk8xSmpwRHY2UmtuSFNkWHlXNFkxSWdmQ1YyUmJB

参考:
カリフォルニア大学がOA方針を拡大
Posted 2015年10月28日
http://current.ndl.go.jp/node/29789

カリフォルニア大学、全校でオープンアクセス方針を採択
Posted 2013年8月6日
http://current.ndl.go.jp/node/24089

カリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択、米国の公立大学では初
Posted 2012年5月25日
http://current.ndl.go.jp/node/20956