文部科学省、2015年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を発表

2016年3月30日、文部科学省は「平成27年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。

調査結果のポイントとして、以下が示されています。

<大学図書館編>

  • 図書館資料費の総額は、約730億円であり、前年度より約24億円増。そのうち、電子ジャーナル経費は、約276億円であり、円安の影響等もあり前年度より約30億円増
  • オープンアクセスの観点から教育研究成果を無償公開する「機関リポジトリ」を持つ大学は、440校(全大学の56.5%)となり、初めて過半数を超えた
  • 学生の主体的な学びを促すアクティブ・ラーニング・スペースは、411校(全大学の52.8%)が設置し、これも初めて過半数を超えた

<コンピュータ及びネットワーク編>

  • セキュリティポリシーの策定状況は、国立大学では全校で策定されているが、公立大学では84.9%、私立大学では64.9%
  • 情報システムのクラウド化は、594校(76.3%)が推進。101校(13.0%)が運用を検討中

平成27年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について -大学における研究教育活動を支える大学図書館及びコンピュータ・ネットワーク環境の現状について-(文部科学省, 2016/3/30)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/03/1368704.htm
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/03/__icsFiles/afieldfile/2016/03/30/1368699_1_1_1.pdf
※2つ目のリンクは、報道発表資料(「平成27年度「学術情報基盤実態調査」について(概要)」)のPDFファイル(828KB)です。

平成27年度学術情報基盤実態調査(政府統計の総合窓口(e-Stat))
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001015878

参考:
文部科学省、平成26年度学術情報基盤実態調査の結果を発表
Posted 2015年3月31日
http://current.ndl.go.jp/node/28263