セントポール公共図書館(米国)、急増するカレン族の人々向けに、カレン語と英語で児童書2冊を製作し、発行

2015年12月19日、米国ミネソタ州のセントポール公共図書館は、カレン語と英語で児童書2冊(それぞれ英語のタイトルは‘Elephant Huggy’と‘The Hen and the Badger’)を発行したことを発表しました。

同館は、カレン語の児童書が不足している状況に対応し、学校教育などでも活用するものとして、図書館員、、教育関係者、カレン族の人々のチームによって、この児童書を製作しました。

市の発表などによると、ミネソタ州の公共図書館による刊行は初とのことで、作成された児童書は、カレン族の組織と学校図書館に配り、電子書籍化もされるようです。また、12月19日には、この児童書を用いた読み聞かせも行われたようです。

また、ビルマ(ミャンマー)やタイの民族であるカレン族は、ビルマ政府による迫害と民族浄化にさらされてきましたが、現在ミネソタ州に多く移住しており、現在ミネソタ州における人口は約6,500人にのぼり、そのうちセントポールは、米国内で最も急速に人口が増加しているとのことです。

Mayor Coleman announces Library’s publishing of two children’s books in Karen language(Saint Paul, 2015/12/16)
https://www.stpaul.gov/news/mayor-coleman-announces-library’s-publishing-two-children’s-books-karen-language

CHILDREN’S BOOKS IN KAREN(Saint Paul Public Library)
http://www.sppl.org/print/node/5630

Children’s Books in Karen(Saint Paul Public Library)
http://www.sppl.org/karen-books

Facebook(Saint Paul Public Library, 2015/12/19)
https://www.facebook.com/stpaulpubliclibrary/posts/10153804190504458

参考:
米国で最もリテラシーの高い/図書館資源が充実した都市は?
Posted 2008年1月4日
http://current.ndl.go.jp/node/7083