研究者の研究データの取扱い方について調査したレポートが公開される(オーストリア)

2015年12月16日、オーストリア全土の、研究と科学のデジタル資源のリポジトリの基盤構築を調整するために、科学研究経済省の財政支援のもと、3年間の連携プロジェクトとして発足した“e-infrastructures Austria project”が調査報告書“Researchers and Their Data Results of an Austrian Survey Report2015”を発表しています。

24の大学や研究機関の研究者を対象に2015年の年初からオーストリア全土の調査が行われたもので、オーストリアの研究者が専門分野のレベルだけでなく、組織内のデータを如何に扱っているかについての情報を集めることが目的とのことです。

学者が如何にデータを扱うか、機関と学問領域がデータの利用や処理に影響を与えるかを調査するためのオーストリアでは初めての試みとのことです。

調査結果は、必要な基盤を提供することを通じて、研究者のデータへの要望を手助けする方法についての情報を組織に提供すること、また、リポジトリの運営者が、研究データストレージだけでなく再利用性のためのツールを設置する事を可能とするとのことの手助けとなるとのことです。

主な調査結果としては、

・オーストリアの研究者の大多数は非構造のテキストファイル、画像、表を研究データとして作成する
・研究データの4分の3はデジタル形式で作成される
・業務用や私的なコンピュータに明確な優先順位をつけて複数のストレージオプションを利用しているのと同様に、外付けハードドライブやUSBドライブを使用している
・研究のために年間最大100GBのメモリ容量が必要とされる(医学や芸術系の大学でより多く使用される)
・3分の2の研究者は、データを個別に一貫性なく作成する
・3分の1以上の研究者がデータの喪失を経験している
・研究者の半分は彼らの新しい所属機関にデータを転送するが、多くの場合、元の機関にもデータが残る
・外部データは、研究者自身の研究のために非常に重要であるとみなされている
・第三者によって作成された研究データへのアクセスは、通常、限定された研究者のみ許されている
・要求に応じてデータへのアクセスを許すことはわずか半分である

Ergebnisse der osterreichweiten Befragung zu Forschungsdaten online(e-infrastructures Austria)
https://e-infrastructures.at/startseite/aktuelles-detail/article/oes/?tx_ttnews[backPid]=170453&cHash=a0d99d44109d328a8b463e42ea3a7656

Researchers and their data in Austria: survey results report 2015(OpenAIRE Blog,2015/12/16)
https://blogs.openaire.eu/?p=619

Researchers and Their Data. Results of an Austrian Survey – Report 2015
https://zenodo.org/record/34005/files/Final_Report_Survey_EN_241115.pdf

Executive Summary
https://fedora.phaidra.univie.ac.at/fedora/get/o:408001/bdef:Content/get