奈良文化財研究所埋蔵文化財センター環境考古学研究室、ヒト、イヌ、イノシシなどの哺乳類の主要な骨格部位を立体的に閲覧可能な“3D Bone Atlas Database”を公開

2015年12月1日、奈良文化財研究所埋蔵文化財センター環境考古学研究室は、“3D Bone Atlas Database”を公開しました。

このデータベースには、哺乳類(ヒト、イヌ、イノシシ、ニホンジカ、ウシ、ウマ)の主要骨格部位の立体的な骨格図が収録されています。なお、これらの哺乳類は、遺跡から出土することが多いものとのことです。

それぞれの動物の骨格図の部位をクリックするとPDFファイルをダウンロードでき、閲覧することができます。

このデータベースによってあらゆる角度から骨格部位を表示できるため、骨の形態を容易に把握でき、考古学、人類学、動物学、古生物学だけでなく、博物館や学校での教育資料としても活用可能であるとしています。

同室において、骨格標本を三次元計測技術を用いて計測し、データべース構築が行われてきたものとのことです。

今後、骨格図譜のほか、性差判別といった分析方法についても、順次掲載する予定であるとされています。

3D Bone Atlas Databaseの概要(奈良文化財研究所)
http://www.nabunken.go.jp/research/environmental/gaiyo.html

「3D Bone Atlas Database」公開のお知らせ(奈良文化財研究所学術情報リポジトリ, 2015/11/27)
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/5307
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/5307/1/3D%20Bone%20Atlas%20Database_20151127.pdf
※2つ目のリンクは、プレスリリースのPDF(0.34MB)です

参考:
早稲田大学演劇博物館、「演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクション」で「3Dデータベース」を正式公開
Posted 2015年6月29日
http://current.ndl.go.jp/node/28777