EIFL、マラケシュ条約に関する図書館向けのガイドの改訂版を発表

2015年12月3日、途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)が、「盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約」(Marrakesh Treaty) の図書館向けのガイド“The Marrakesh Treaty: an EIFL Guide for Libraries”の改訂版を発表しました。

これまでの英語版、フランス語版、ロシア語版に加えて、セルビア語版も追加されたとのことです。

改訂に辺り、条約の遂行のためにEIFLの提言が2ページの要約にまとめられており、2部構成の第1部では、条約そのものや主要な概念、条約の目的に貢献するための図書館の役割について簡単に説明されているとのことです。第2部では、知識へのアクセスを可能にするという公共の利益の目標に沿って技術的な条項の実務的な適用方法が提言がされているとのことです。

また、このガイドは、クリエイティブコモンズのAttributionライセンスで公開されており、翻訳・再利用が推奨されています。

EIFL Guide to the Marrakesh Treaty: new design and new translation(EIFL,2015/12/3)
http://www.eifl.net/news/eifl-guide-marrakesh-treaty-new-design-and-new-translation

The Marrakesh Treaty: an EIFL Guide for Libraries
http://www.eifl.net/resources/marrakesh-treaty-eifl-guide-libraries
http://www.eifl.net/system/files/resources/201511/marrakesh_lowres.pdf

参考:
EIFL、マラケシュ条約に関する図書館向けのガイドを発表
Posted 2014年12月5日
http://current.ndl.go.jp/node/27579

CA1831 – マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1831

E1455 – 障害者のアクセス権と著作権の調和をはかるマラケシュ条約
カレントアウェアネス-E No.241 2013.07.25
http://current.ndl.go.jp/e1455