総務省、「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表

2015年11月13日、総務省は「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を公表しました。

この調査は2012年度から全国の高等学校1年生相当を対象に、青少年のインターネットリテラシーを可視化するものとして、実施されてきたもので、2015年度は、前年度と比較し、対象人数を約3.7倍に増やすなどして実施されたものです。

●スマートフォンの1日の平均利用時間は、平日1~2時間、休日2~3時間が最も多く、また平日は58.5%、休日は78.2%の青少年が1日に2時間以上利用する等、他の通信機器と比べて利用時間が長い

●約半数の青少年は一度も会ったことのないSNS上だけの友人がおり、11人以上いると答えた青少年は18.1%に及ぶ

●約半数の青少年はスマートフォンやSNS利用に関する家庭のルールがあり、ルールのある青少年のフィルタリング利用率は56.9%であるのに対し、ルールがない青少年の利用率は41.6%と低い。

●インターネットを使い始めた時に、その使い方を「保護者」に教わった青少年のリテラシーが高いため、家庭等においてインターネットの使い方を教える環境づくりが重要。

●フィルタリングの意義について理解している青少年や、フィルタリングを利用している青少年のリテラシーが高いため、フィルタリングの必要性、意義等を青少年自らが考える機会を設けることが重要。

などの調査結果のポイントがまとめられています。

「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」の公表(総務省, 2015/11/13)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000193.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000385926.pdf
※2つ目のリンクは、結果の集計・分析資料です。

参考:
IFLA、子どものソーシャルメディア利用についてのガイドラインを公開
Posted 2014年8月20日
http://current.ndl.go.jp/node/26836

安心ネットづくり促進協議会、「青少年と保護者におけるインターネット・リテラシー調査」「青少年のネット上の問題行動」最終報告書を公開
Posted 2014年4月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25872

総務省、「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」を公表
Posted 2012年9月10日
http://current.ndl.go.jp/node/21792

E1684 – 図書館における青少年へのメディア指導:ALSC白書から
カレントアウェアネス-E No.283 2015.06.25
http://current.ndl.go.jp/e1684

No.10 子どもの情報行動に関する調査研究
http://current.ndl.go.jp/report/no10