国際図書館連盟(IFLA)の情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)、モスクワ警察によるウクライナ文学の専門図書館への襲撃に対して声明を発表

モスクワ警察がモスクワのウクライナ文学の専門図書館を襲撃し、図書館長が逮捕され、当局が違法な反ロシアのプロパガンダと判定する図書を取り除いた事件に対して、国際図書館連盟(IFLA)の情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)が声明を発表しています。

IFLAは、世界人権宣言の第19条を尊重しており、図書館と図書館員はすべての国と社会において、幅広い知識と文学をもたらすものであり、この専門的な役割は高度なレベルで尊重され考慮されるべきであると述べています。

そして、この問題が、迅速に、エスカレーションせず、ロシア国内や国際的な法の枠組みの中で解決され、図書館が、法律の範囲内で妨害されずにその任務が継続されることを望むと述べています。

IFLA-FAIFE Statement on the targeting of the Library of Ukrainian Literature in Moscow(IFLA,2015/11/12)
http://www.ifla.org/node/9992

関連:
Russia raids Ukrainian library in Moscow, arrests head(Reuters,2015/10/29付け記事)
http://www.reuters.com/article/2015/10/29/us-ukraine-crisis-library-idUSKCN0SN0VI20151029

世界人権宣言(仮訳文)(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_001.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_002.html